もち街道とは
古くから、伊勢神宮を目指す「お伊勢参り」で賑わう三重。お伊勢参りが一世を風靡した江戸時代には、3か月をかけて旅する人も。愛知との県境にある桑名市から四日市市や津市、松阪市などを経て伊勢神宮(伊勢市)に向かう参宮街道沿いには、旅人たちをもてなす茶屋が立ち並びました。
「餅」は腹持ちがよく、手早く食べられることから、多くの旅人たちに好まれたと言われています。数々の個性豊かな名物餅を楽しめる参宮街道は、「もち街道」とも呼ばれ、多くの旅人たちに親しまれていました。その個性と味は現代にも引き継がれ、三重の菓子文化の一翼を担っています。