三重の貝特集
北は内湾として日本一の広さの伊勢湾、南はリアス海岸が特徴の熊野灘と、多様な海岸線を持つ三重県は、全国でも有数の貝の宝庫。そんな三重の、有名な「アワビ」や知る人ぞ知る「ヒオウギ貝」などを紹介します。
目次
伊勢神宮に奉納される"神饌(しんせん)"『アワビ』
磯の香りとふくよかな甘みが特徴の『アワビ』は、二千年前から神様のお食事である神饌(しんせん)として、伊勢神宮に奉納されています。三重県で漁獲されるアワビはクロアワビ、メガイアワビ、マダカアワビの3種で、伝統的漁法である海女漁により漁獲されます。
旬は夏、冬から夏にかけてコンブの仲間であるアラメやカジメなどを食べ、その身に栄養を蓄えます。おすすめの食べ方は、身を厚めの角切りにし冷水に浸す水貝で、アワビの歯ごたえと旨味を感じられます。
三重県の特産品販売サイトリージョネット三重では、三重で縁起物とされている活き「黒アワビ」・「白アワビ」をはじめ、職人が作る「干物」、「あわびのクリームスープ」など、三重県の特産品販売サイトならではの商品を取り揃えています。
"見た目華やか味は絶品"『ヒオウギ貝』
『桧扇貝(ヒオウギガイ)』はその名の通り色鮮やかな扇子に似た見た目の貝です。カラフルな貝の中に、甘みと旨味が凝縮された貝柱を持つヒオウギ貝。おすすめの食べ方は貝のまま豪快に焼く焼き貝ですが、フライや煮物、パスタに入れても楽しめます。
バタ貝、アッパ貝、アッパッパ貝とも呼ばれ、地元・三重で親しまれるヒオウギ貝。リージョネット三重では、様々な用途でご利用いただける「活ヒオウギ貝」や新鮮な風味を活かした「佃煮」など、産地ならではの商品をお買い求めいただけます。
志摩半島の"海のミルク"『かき』
ぷりっとしたふくよかな身からあふれる甘味と、口いっぱいに広がる濃厚な磯の香りが楽しめる『かき』。 三重県では、志摩半島を中心とした鳥羽市、志摩市、南伊勢町、紀北町が、かきの主要産地となっています。
山の栄養を取り込んだ川の水と、太平洋から流れる黒潮がぶつかる伊勢湾は、かき養殖に適した漁場となっており、わずか1年で身が詰まった十分な大きさに育ちます。また、かきにはグリコーゲンの他、多くの栄養素が含まれていることから「海のミルク」と呼ばれています。
おいしいだけでなく、三重県では「カキの養殖・加工ガイドライン」という独自のガイドラインに基づき、加工及び出荷までの一貫した衛生管理を行うことで、高い安全性を確保するための取組を行っています。
「生のかきを食べるなら三重県産だ」と言われるよう、行政と生産者がともに努力している三重の『かき』。リージョネット三重では、生のかきはもちろん、旨みたっぷりで上質なかきの佃煮を取り扱っております。
"地元住民と漁師でつなぐ"『桑名のはまぐり』
十返舎一九の「東海道中膝栗毛」で紹介されるなど、江戸時代から桑名の名物として知られる『桑名のはまぐり』。焼きはまぐりやお吸い物、酒蒸し等で、その独特の風味と旨味を楽しまれている方が多いのではないでしょうか。
古くからの名物である桑名のはまぐりですが、漁場の悪化などにより昭和40年代に3,000tあった漁獲量が平成7年には1t以下と、絶滅の危機を迎えました。そんな中、地元の漁師たちが全国初の取り組みとして種苗生産と放流といった地道な努力を重ねながら、国、県、市と協力し干潟を造成した結果、近年の漁獲量は年間200t前後にまで回復しています。
また、漁業体験イベントの実施等、地元住民や県民などとの交流活動を行うことで、若手漁師も増加しています。
"川の黒ダイヤ"『シジミ』
お味噌汁やお吸い物でおなじみの『シジミ』。ジョレンと呼ばれる、長い棒の先に金属製の籠が付いたような道具で漁が行われています。
三重県の桑名市は、実は全国でも主要な産地の一つであり、地元では「川の黒ダイヤ」とも呼ばれています。
長年に渡り採貝漁業の主体として年間200t程度の漁獲量のあるシジミですが、近年は漁場の悪化などにより漁獲量が減少傾向にあるため、漁獲量制限を設け資源保護に取り組んでいます。
"伊勢湾"の豊かな漁場で育った『あさり』
上品な甘みと柔らかな身が特徴の三重県の『あさり』。みそ汁や酒蒸しなどで食べられていますが、海外でも多く食されており、パスタやパエリア等に使われます。旬は春先ですが、三重県では一年中漁獲されています。
三重県では昭和60年代以降漁獲量が減少していますが、伊勢湾の水質改善や干潟の造成、あさり資源管理マニュアルの作成など、行政と漁業関係者が一丸となって様々な取り組みを進めています。
近年では肉厚なあさりを生産する技術の導入など、新しい取り組みも行っている三重のあさり。リージョネット三重では、伊勢湾の豊かな漁場で育った新鮮な「活大あさり」を取り扱っています。
"コリコリ食感とキモの風味"『サザエ』
コリコリした歯ごたえに磯の香りと甘み、キモの独特の苦みと風味、食感と色々な味で楽しませてくれる『サザエ』。三重県では海女漁や刺し網漁で漁獲されています。
旬は冬から初夏までで、出産前に海藻類をたくさん食べて大きく育った初夏が一番の旬と言われています。ですが、年間で味は大きく変わらず、一年を通して楽しめるおいしい貝です。
つぼ焼きはもちろん、お刺身でもコリコリした食感と磯の香りを味わうことができます。他にも煮物や炊込みご飯などいろいろな料理でお楽しみいただけます。
三重のリアス海岸による複雑な地形の海中で育ち身が引き締まり、餌となる豊富な海藻に恵まれて大きく育ったサザエ。リージョネット三重では、産地直送の新鮮な味をお楽しみいただける伊勢志摩産の「天然活サザエ」を取り扱っています。